飛鳥部勝則・著、早川書房。
1月21日(日)読了。

両親を亡くした中学一年の如月タクマは、母方の田舎へと引き取られることになった。
訪れた田舎町で、いきなりツキモノイリとして不良に絡まれる。
どうやら、彼の祖父が悪魔を使って人を殺したということで……

所謂『因習村』的な田舎に移った中学生が凄惨な事件に巻き込まれて行くミステリ、ですかねぇ。
それでいて、確かにボーイ・ミーツ・ガール、ではあるのか。ちょっとミスディレクションというか、裏表紙のあらすじの表現には若干違和感もありますが。
怪異が本当に起きているのか、トリックなのか? というところにロジックで解決は持たせつつ、それでいて物語全体の落とし所が、ここかぁ、というのは確かに印象的な御華詩ですな。
ミステリなのでふんわりした表現になりますが、非常に興味深い作品でありました!

てなところで次は『黒と愛』です。