澤村伊智・著、角川ホラー文庫。
4月9日(火)読了。

雑誌編集長の息子である翔太は、ライターの野崎の取材に父の意向で同行させられることになった。
取材先は、滋賀県の田舎町。『たなわれしょうき』と言う変わった瓦についての取材だ。
通常の鍾馗の瓦とは異なるそれが並ぶ村で、おかしなものを目にすることになって……。

比嘉姉妹シリーズ短編集。長編の続きが気にはなりつつも、雑誌掲載でそこそこのペースで新刊が出てくるのはとてもありがたい。
『戸栗魅姫の仕事』と『くろがねのわざ』が特にタイトルと内容の繋がりがいいですな。
長編の内容を踏まえた話もあったり、なんだか前に見たことのある名前が出てくるのがあったり、バリエーション豊かで比嘉姉妹やら周辺の人のあれこれが読めてとても満足。
で、長編の続きはいつ頃になるのか……。それはそれとして、コミカライズも楽しみですな。

てなところで次はドラマが素晴らしかったので『十角館の殺人』読み直しです。