支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
2月8日(金)読了。
第十二回電撃小説大賞銀賞受賞作。
一人、行商の旅路を続けるロレンス。
山奥の村からテンの毛皮と共に貰った麦の束。
新たな街を目指すある夜、彼は荷台で毛皮に埋もれて眠る少女に出会う。
彼女は豊穣を司る狼神の化身で……
アニメで興味を持って今更ながら原作もと読み始めたのですが、これは面白いです。
行商人を主人公に据えたことで、『商売』をテーマにしつつそこから派生する様々な駆け引きを効果的に盛り込まれ、そこに、長きを生きた賢狼ホロの老獪さが絡んできてよいアクセントになっています。いや、ロレンスとホロの会話見てるだけで楽しいです。なんというか、商人の本能がよく描かれているというか、ちょっとした部分で行商と絡めた理由付けがされたりと言った部分も粋でした。 続きも入手したので他と調整しつつ読み進めたいと思います。
てなところで、次は『 Fate/Zero Vol,4 -煉獄の炎-』です。