西尾維新・著、竹・イラスト、講談社ノベルス。
4月15日(火)読了。

殺し名の中でも忌避される零崎一賊の中の異端。
唯一の『菜食主義者《ベジタリアン》』で『少女趣味《ボルトキープ》』の零崎曲識。
これは、表舞台にほとんど現れることの無かった彼の物語……

……悪くない。いや、これはいいですな。
まぁ、誰も彼も零崎は変わり者揃いと言えばそれまでですが、彼の場合は在り方が面白いですねぇ。彼の二つ名の数々でどういう異端かは予想がついていましたが、その辺りの理由付けが今までの流れを考えると非常に珍しいモノでした。うん、そうか、西尾維新がこれを書くとこうなるんですねぇ。
また、時系列が飛んでいるのでそれによりオールスター登場的な部分もあって戯事シリーズ読者もニヤリとさせられます。

ネタバレを避けると書けないことだらけなんですが、いよいよ人間シリーズ最後となる次の人識の御華詩が楽しみです。

とまぁ、そんなところで次は『 MAMA 』です。

零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)

西尾 維新
出版社:講談社
発売日: 2008-03-07