西尾維新・著、竹・イラスト、講談社ノベルス。
4月12日(土)読了。
一賊の『敵』を屠る為、零崎軋識と人識が単純なに赴いたとある高級マンション。
簡単な仕事に思えたところで彼らを狙う不測の敵。
それは、殺し名序列三位の『零崎一賊』に対する策師の罠だった。
殺し名の中でも特に忌み嫌われる『零崎』に手を出す策士の意図は……
とまぁ、どうにも『策士』の方に意識が行きがちなんですが、この話の主役はタイトルロールの『愚神礼賛《シームレスバイアス》』こと零崎軋識です。ただ、彼の立ち位置が若干特殊で、零崎としてはちょっと変わっているような、しかし、零崎とはそう言うモノだとも思えるようなそんな御華詩でした。
しかし、狙って付けられた名前とは言え、ついつい策士の名前の読み方を間違えるのはそれだけでなく直前に読んだ本の主人公の名前もありますねぇ。
内容的には殺人鬼とか殺し屋とかばっかりで殺伐としたモノなんですが記号化された登場人物達のあり方で大分緩和されてノリよく読めるのがよいですねぇ。あと、策士の趣味は面白かったです。そうか、ヤムチャか(謎 それと、あの人も眼鏡か…… いいことです、うん。
とまぁ散文的ですがこんなところで次も引き続いて『零崎曲識の人間人間』です。