元長柾木・著、目黒三吉・イラスト、角川書店。
4月8日(火)読了。

荻浦嬢瑠璃は世界を革命し勝利者の王国を築く。
主、飛鳥井全死のため。
≪人間≫たるため。
これは、日常の中に雌伏しつつ邁進する一人の少女の物語。

とまぁ、思わせぶりに書きましたが、まぁ、大枠ではこんな感じですなぁ。
『飛鳥井全死は間違えない』同様、個人的には非常に分かり易い内容で、読んでいる内にどんどん頭が冴え冴えとしてきました。
眠っていた様々な意識が呼び戻されるというか、そんな感じ。読後感は非常に爽快です。
なんでしょうな、これは『読むべくして読んだ作品』と言えましょうか。ア・プリオリに脳に染みこむというか、そんな不思議としっくりくる作品でした。語れば核心に触れるため、詳しくは語りませんが、荻浦嬢瑠璃は非常に魅力的なヒロインでした。眼鏡っ娘でもありますしね。

とまぁ、そんなところで次はどうせ毛色が違うところに進んだならということで「零崎を始めましょう」。
てな訳で今更ながら本誌で読み切れてない『零崎軋識の人間試験』です。勿論その次は『零崎曲識の人間人間』の方向で。

荻浦嬢瑠璃は敗北しない

元長 柾木
出版社:角川書店
発売日: 2008-03-25