田中ロミオ・著、山崎透・イラスト、ガガガ文庫。
8月12日(火)読了。
かつて栄華を極めた人類は衰退し、現在の『人類』と言えば妖精さんとなった世界。
緩やかに滅び行く人間達は自らの記録を残す壮大な『ヒト・モニュメント計画』に着手する。
その端緒となる都市遺跡の調査の影響で、久しぶりに通電した”わたし”たちの居るクスノキの里。
”わたし”が今までになく忙しく調査の準備を進める中、妖精さんたちは突然里帰りとなって……
相変わらずゆるゆるした雰囲気は語り部の”わたし”の影響ですが、今回は何かこの作品世界の核心に迫る事実が明かされたり相当ハードな危機的状況だったりで濃い内容でした…… が、やっぱりゆるいですねぇ。なんでしょう、こんだけのサバイバルやらバトルをこれだけ暢気で緩く描けるのは何気に凄いことだと思います。最後の落とし方も、”わたし”らしい締め方で安心です。
それと、助手さんが作中で書いてた絵本が面白すぎます。いいなぁ、あのオチ。
とまぁ、そんなところで次は『魔女の生徒会長3 案山子たちのグランギニョル』でここからしばらく日日日作品が続きます。