峰守ひろかず・著、京極しん・イラスト、電撃文庫。
9月15日(月)読了。

いつの間にやら学内の怪異対策担当となった美術部。
稲葉先生からの情報で屋上の危なげな気の調査に向かった真一とイタチさん。
特に何も見つけられないで居るところに、突如響く犬の鳴き声。
問答無用でイタチさんに襲いかかるのは、一人の犬神使いの少女……

とまぁ、新キャラも早々に投入しつつの第二弾でありました。
今回も、妖怪譚の使い方が楽しいですねぇ。一旦概念的なモノに解体した上で色んな要素を混ぜ込んで時に敢えて曲解してたりで、経島先輩の解説と合わせて効果的に用いられています。特に、河童の御華詩はなるほどなぁ、と思いました。
また、語り部である白塚真一のキャラが一人称ではありがちっぽいようで絵描きマニアというかその辺が絡んで新鮮なキャラになっててそこもいいですねぇ。

てなところで次は『この広い世界にふたりぼっち』です。

ほうかご百物語〈2〉 (電撃文庫)

峰守 ひろかず
出版社:アスキーメディアワークス
発売日: 2008-06-10