大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
10月2日(木)読了。
トルバス・インディーズ音楽祭の前日、舞台で起きた悲劇。
神曲を芸術として飽くまで演奏を主体とした一人の青年が、単身楽団の漏電により感電死したのだった。
事件の捜査を進めるマティア達は、意外な容疑者に辿り着くことになった。
なんと、それはかつての冤罪事件で二人が救い、今では掛け替えのない友人でもある、シェリカだった……
いやぁ、シェリカを本編に出した途端にこういう話を持ってくるのは凄いですねぇ。
シェリカとマティアの関係が一気に掘り下げられました。シェリカが、彼女にとってどれほど特別な存在であるのか。マティアのこれから描かれるであろう部分にとって、非常に大きなファクターなのでしょう。
ミステリという性質上、内容に詳しくは触れませんが相変わらずフーダニットは直ぐ解けます。が、だからこそどうやって追い詰めていくのかが楽しみでもあります。やっぱりいいですねぇ、こうやって犯人を理詰めで追い詰めていくのは。王道です。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ エンシェント・ホワイト』です。暫くポリフォニカが続きます。