日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
3月26日(木)読了。

過去の残酷な事実を知った『ぱちんこ屋(というパン屋)の娘さん』こと鷹縁切子は自分探しの旅の途中。
幽霊に取り憑かれたり、ぼったくり温泉で働いて悪魔の陰謀(?)に巻き込まれたり、生物兵器に捕まったり。
波乱万丈な旅を終え、帰ってきた彼女の成長は……

という訳で、番外といいながら狂乱家族の一員にして最強の生物兵器でもある乱崎雹霞の想い人、鷹縁切子の物語となっています。
本編を補完する内容で色々と設定が明らかになったりする部分もありました。特に尋常人工生命開発研究所の御華詩はよいですねぇ。日日日らしいと言うか、こういう古典やら御伽華詩などを絡めた構成が上手いですね。若干、中村奈々子のテイストを感じます。そうして、最後のシンデレラはまたこういうパターンと想わせて…… うん、無茶苦茶だけどいいラブコメですな。

しかし、何気に乱崎家で一番まともに恋愛してますね、雹霞(;^^)

とまぁそんなところで次は前回壮絶な引きだったので気になって仕方が無い最終巻『 SHI-NO -シノ- 君の笑顔』です。

狂乱家族日記 番外そのよん (ファミ通文庫)

日日日
出版社:エンターブレイン
発売日: 2009-02-28