あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
5月28日(木)読了。
新進気鋭の売れっ子、神曲楽士にして音楽家のダン・サリエルは多忙を極めていた。
大人気だからこその忙しさと見えて、それは契約精霊のモモのスケジュール管理ミスが原因。
とは言え、モモは長らく神曲を与えられていなかったのだから情状酌量の余地があるモノの、サリエルは嗜虐的に責め立てる。
だが、そんなサリエルが神曲を引かないのには深い理由があって……
ダン・サリエルシリーズ第二弾!
いやぁ、やっぱサリエルはいいっすねぇ。彼の音楽観には色々と感銘を受けます。
また、今回の新キャラのシャルマがまたよい具合にテーマに絡んできています。彼は、音楽に限らず芸術関係のプロとして必ず突き当たる問題にクールに応えていて理解できるだけに辛い、そんな素敵キャラです。本当、プロとしてお金を貰うのがどういうことか? 痛いところを突いてきますね。
まぁ、サリエルは今回あんまり活躍せずに、押しかけ弟子のアマディアの物語でありました。リジアとの一件で成長した彼女がこれからどこへ向かうのか…… 楽しみですねぇ。
って、その間に挟まれた『ダン・サリエルと日溜まりの決闘』がまた楽しい。前巻で言えば、ユフィンリーとの因縁の御華詩のようなノリですな(;^^) こういうのが成立するのもこのシリーズのよいところですねぇ。
てなところで次は『狼と香辛料 ⅩⅠ』です。