二階堂紘嗣・著、山本ケイジ・イラスト、 MF 文庫 J 。
6月23日(火)読了。
以前の事件で結果的にもう一人の悪魔、一二三《わるつ》の契約を阻止することと鳴った九《いちじく》。
しかし、一二三も当然それで黙っているわけはない。
九の使い魔の一《にのまえ》と友人(?)のアマリアを人(?)質にとって互いの魂を賭けた勝負を行うこととなる。
そのゲームとは、一二三が拘束した人間を助けるというもので……
雰囲気のある九と一の物語もこれで最終巻となりました。
最後は連作短編ではなく、理不尽に閉じ込められた人間がホストの提示した課題に知恵を絞って対抗して生き残るという定型的なパターンの御華詩でした。極限状態のエゴを描いた、そんな御華詩ですな。ミステリというか頭脳ゲームではありますが、やっぱりどこか強引というか論理的に破綻しているのがもどかしいですが、話としてはまとまっていたように思います。
結構雰囲気のある作風だったので次回作も出たらまた読みたいと思います。
てなところで次は『アクセル・ワールド』です。