西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
6月14日(日)未明読了。
『栂の木二中のファイヤーシスターズ』の姉、火憐の怪異から程なく。
あれが切っ掛けかは解らないが少しずつ兄妹の距離が近くなったような気がしないでもない阿良々木暦は、下の妹の月火抜きで火憐と二人で出かけた夏休みのある日、京都弁の女に道を尋ねられて答える。
それが、始まりだったのかもしれない。
ファイヤーシズターズの妹、月火。
彼女を巡る御華詩の……
『化物語』の後日譚終了。下の妹の御華詩ですが…… 思わせ振りに書いてみたモノの色々と対応に困る御華詩な木がしないでも無いですが詳しく語るとネタバレるので書きません。何というか、これを面白いと思ってこういうのを書いて新人賞に応募するのは太陽を徒手空拳で倒しにいくようなモノだとは思う内容でした。完全に趣味で書かれた御華詩というのはもう既に思い知らされているのでその辺りを心得た人向けの御華詩ではありましょう。
ただ、それでも随所にミステリ的な方法論が使われているのでその辺りは楽しいですねぇ。どうでもいい方面に使われてることも多々ありますが、それはそれでこのシリーズの持ち味ですし。
あと、何かイデア論を思い出しましたねぇ。結構、この御華詩のテーマには嵌っているように思います。完璧な三角形なんて概念上にしか存在しませんからね(謎
とまぁ、取り留めなく書いたところで次は『かぐや魔王式 第3式』です。