石川博品・著、うき・イラスト、ファミ通文庫。
8月11日(火)読了。

第八高等学校の一大行事である演劇大祭が近づいていた。
本来であれば農芸隊の活動に明け暮れる筈のレイチだったが、ネルリが勢いで優勝候補のチェリに演劇大祭での勝負を挑んだために事態は急転直下。
気がつけば、一年十一組全体を巻き込んで演劇大祭に出場することになる。
果たして、その無謀な挑戦の結果や如何に……

異文化コミュニケーションな御華詩第二弾。
今回は基本部分に『演劇』を取り入れたのがよい感じで、前作よりもいい感じに世界観が伝わってきたように思います。典型的な演劇の構造を下敷きにしてはいますが、頓知の効いた御華詩なんかもあってそれ自体も楽しめました。又、暈かしながらも政治的な焦臭い部分も出てたりして、それでいて暗くならないのは持ち味でしょうねぇ。
また、最後にちょっとした転機を迎えた気もするのでこの先どうなるのか気になるところでもあります。

てなところで次は『バカとテストと召喚獣2』です。

耳刈ネルリと奪われた七人の花婿 (ファミ通文庫)

石川 博品
出版社:エンターブレイン
発売日: 2009-06-29