あさのハジメ・著、菊池政治・イラスト、 MF 文庫 J 。
8月12日(日)読了。

始業式での坂町近次郎一世一代の口上。
当然、大反響を呼ばないでは居られない。
ということで、一旦離脱して関係者達と向き合うジロー。
メガネジャンキーとシュレ先輩の鳴海姉妹。
宇佐見マサムネ。
涼月奏。
そして、スバルの父、近衛流。
全てに決着を着け、ジローは、その先へ進めるのか……

迷える執事と、チキンな俺と。そんな御華詩の結末。世の理不尽に立ち向かってどうにかこうにか勝ち取ったラスト。まぁ、ご都合主義が過ぎる気がしますが、気持ちいいラストでした。ライトノベルとしてはこれぐらい後味に気を配るのが正解なのでしょうな。というか、この最後の最後のオチは狡い。
スバル、奏、マサムネが最終的にメインで残りましたが、それでもきちんとメガネジャンキーにも美味しいところを用意していた構成には感動しました。彼女の存在は狂言回し的ではありましたが、最後の最後までぶれないそのキャラは、この作品では無くてはならなかった要素でしょう。そもそも、最初に告白したの彼女ですしね。パンが無ければ眼鏡を掛ければいいのです。それが、この作品の根底を流れるテーマ……かもしれません。

そんな訳で次はいよいよラストの『僕たちは監視されている ch.2』です。

まよチキ! 12 (MF文庫J)

あさのハジメ
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2012-07-23