木野裕喜・著、このライトノベル文庫がすごい!文庫スペシャルブログ。
12月28日(土)読了。
学園ランキング一位の鍛冶職人《ブラックスミス》瀧智早と、最強の騎士《ナイト》会堂篁。
二人が小学生の頃から始まる出会いの物語であり、一つの終わりに至る物語。
同年代と思考パターンが違うために打ち解けられないでいた智早。
彼女は、いじめられながらもその状況に甘んじている会堂篁が気になり始め、大いなる勘違いから打ち解けて親しくなっていく。
だが、中学に入り、二人の関係に大きな変化が訪れ……
ランキング一位の鍛冶職人《ブラックスミス》智早が、どうして零央にあそこまで協力するのか? その理由が見えてくる御華詩ですな。ほんのちょっとしたすれ違いから、取り返しの付かない乖離に至る過程、でもありましょうか。基本パターンは零央と沙耶に通じるものがあるのですが、だからこそ、智早先輩は二人に感情移入するのかなぁ、とか、思ったり。
一方で、どうして智早が痴的少女となってしまったのかの物語でもあるような。もはや智早は『痴早』でもよい気がしてきたりします(;^^)