西尾維新・著、 VOFAN・イラスト、講談社。
9月26日(土)読了。

アリバイ工作。
鯨井は、オープンカフェで特に目立つ容姿の女性に目を付けた。
彼女と接していれば周囲の記憶にも残りやすいだろう。
ナンパ染みた声掛けで正面の椅子に着いた彼は、総白髪の彼女と一時を過ごす。
これで、工作は上々。
そう思っていたのだが、鯨井には予想も付かない誤算があった。
総白髪の彼女、掟上今日子は眠ると記憶を失う忘却探偵で……

アリバイ崩し、密室、暗号解読。
ミステリの定番の要素の詰まった守銭奴探偵、もとい忘却探偵の物語第三弾ですな。
メタなミステリ要素の講義に懐かしさも感じたりするのですが、鮮やかに解決と言うよりはなし崩し的なところもあったり、今日子さんの金銭欲、もとい人柄が出ていて楽しいですな。これから隔月で二冊でるようなので、そちらも可及的速やかに読んでいきたい所存。

てなところでこっちの流れは読み損ねてた『零崎人識の人間関係~匂宮出夢との関係』です。

掟上今日子の挑戦状

[西尾 維新 VOFAN]
出版社:講談社
発売日: 2015-08-19