機村械人・著、兎塚エイジ・イラスト、GA文庫。
9月18日(日)読了。
第8回GA文庫大賞 優秀賞受賞作。
収容所に入れられたオークの一人、レイガスは唐突に前世の記憶を取り戻した。
三条組若衆頭、鬼瀬龍平としての記憶を。
なぜ、オークとなってこんな世界にいるのか?
訳の解らぬまま、オークを憎む団長ヴィオラ率いる『天翼の騎士団』に入ることになったのだが……
任侠と異世界を上手くオーバーラップさせて、組み合わせの妙を感じさせる作品でありました。ベタベタもいいところの展開なんですが、『異世界へのオーバーラップ』という要素を考えると、だからこそ解り易くてよい、という。
ネタばれるのでふわっとした外郭だけに留めますが、異世界転生のヴァリエーションとして、とても勉強になる一冊でありますねぇ。
てなところで次は『フィクション・ブレイカーズ』です。