西島ふみかる・著、大崎シンヤ・イラスト、GA文庫。
9月30日(金)読了。
第8回GA文庫大賞 奨励賞受賞作。
エンタメが人を妄想世界《フィクション》へ閉じ込める感染症となった未来の日本。
発症すると場合によっては『凍結』処理に及ぶ、エンタメが重大な疾患となった世界で、患者達を救うために奮戦する者達がいた。
家族をエンタメに冒された響は、無事インターンで治療官となったのだが……
なるほど。一種のディストピアと言えそうですが、真面目にエンタメ分類がそのまま病の分類になっている世界観。メタなネタを治療のための情報として活かす設定が中々にいいですな。特に、最初の症例の決着は素晴らしい。ああ、あの、起承転結理論まで使うとは、侮れません。そうだ、そうなのですよ。このご時世に、ラノベでそれを描いてくれただけで、私は嬉しくなるのです。
てなところで次は『ゴブリンスレイヤー3』です。