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キャラクター編　ゲーム編(2000.10.14 追加)　小説編(2000.11.07 追加)

名探偵に薔薇を （城平京　著・創元推理文庫）

いきなりマイナーな部類に入るかもしれませんが、文句なしの名作です。
この小説は、「メルヘン小人地獄」「毒杯パズル」という二部構成になっています。前者は「メルヘン小人地獄」という残酷な童話に見立てた連続殺人事件、後者は、ティータイムに起こった不可解な毒殺事件を主軸としています。
が、事件とその解明のカタルシスもさることながら、登場人物達がよく描けているのです。特に、探偵役である仇名がずばり「名探偵」の瀬川みゆきが素晴らしい。何というか探偵の背負う「業」が本当によく表現されています。
「探偵小説」といった肩書きでなく、単純に一編の御華詩として読んで楽しめる作品でした。