七飯宏隆・著、巳島ヒロシ・イラスト、電撃文庫。
3月25日(金)読了。

『第11回電撃小説大賞<大賞>受賞作』ってことでやっぱ押さえておいた方がよいかと手に取りました。
読後感は非常によいですね。人類最後、たった一人の少女と、それをとりまくモノたちの物語。人類どころか全ての生物が滅びている前提の切ない物語ではありますが、大賞に選ばれるだけの作品ですね。読後感は非常によいです。持っている空気は古き良きSFのモノだったように思います。まぁ、そんな偉そうなこと言える程、SFは読んでないんですが。何か、雰囲気的に、タイトルが非常に有名なジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの名作短編『たったひとつの冴えたやり方』を思い出しました。
そう言えば『ライトノベル読本』でもSFの復権のようなモノが語られていましたがこういう流れがあるんでしょうね。こういった作品、現在のライトノベルの主な年代の読者にどんどん読んで貰いたいと思います。優しい気持ちになれる作品だと思いますので。
…なんか、珍しく書評っぽい偉そうなこと書いてるな…