日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
7月31日(土)読了。

第七天獄《セブンスヘブン》の決着の後、『鬼ヶ島』は群雄割拠の体を示していた。
そんな中、家族と離れ離れとなった凰火は、優歌、小紅、死神三番と狭いながらも領地を確保して暮らしていた。
平穏に日々を過ごしながらも情報を集め各勢力の配置を掴んだ頃、離れ離れとなった家族を捜すため、凰火は動き始めることを決める。
そうして動き出した彼らが最初に向かったのは……

『裏社会編』完結! これは、狂乱家族の中で唯一過去との柵が解決していなかった銀夏の物語でもありました。
銀夏を捉えていた過去は現在に追いつきます。これで、ようやく彼も狂乱家族の一員となった、そんな御華詩。
詳細を語るは無粋ですが、本当、今まで積み上げた家族の絆が美事に繋がった、そんな御華詩でもありました。こういうところに日日日らしさを感じます。何気に『鬼ヶ島』の理念も深いですしねぇ。悪とは何か? 悪はどう世界と向き合えばよいのか? そんな問いに平和な解決を付けようという試みでした。
これで、家族全員が過去を乗り越えたことになり、次回からいよいよラストエピソード『地下帝国編』の開幕。もう、最後まで目を離さず読み続けたいと思います。

てなところで次は『前略。ねこと天使と同居はじめました。』です。

狂乱家族日記 拾参さつめ (ファミ通文庫)

日日日
出版社:エンターブレイン
発売日: 2010-03-29