西尾維新・著、竹・イラスト、講談社ノベルス。
8月19日(水)読了。

人類最強の請負人、哀川潤は気づいた。
仕事がない。
それは、世界が彼女に降参した証。
対立する各種組織が結んだ、彼女に頼らないという不文律。
強くなりすぎたが故の、世界からの拒絶。
そんな彼女の元に、突如舞い降りる彼。
ボーイ・ミーツ・ガールというようないいものではないが、その出会いがもたらすものは……

なるほど、そういう意味での『初恋』『失恋』ですな。中々興味深い。人類最強の一人称だとこうなるのですねぇ、というのも新しい発見であり懐かしくもあり。読んでる西尾維新の原点たる戯言シリーズに連なる新作というのは、本当、不思議な感覚でありますな。小唄とのやり取りとか、いいですねぇ。大分固有名詞が怪しくなってたりもしますが、『ザレゴトディクショナル』があるので後で確認しよう。
しかしまぁ、人類最強になっちゃったら、もうこういう方向しかないというかかなり何でもありな感じになってきましたが、そのカオスが似合うのが哀川潤ですな。メフィスト誌上で続いているシリーズのようなので、また続きも楽しみにしたいと思います。

てなところでこっちの次は夏コミでゲットした『求刑小説』です。

人類最強の初恋 (講談社ノベルス)

西尾 維新
出版社:講談社
発売日: 2015-04-23