城平京・著、片瀬茶柴・イラスト、講談社タイガ。 3月3日(火)読了。
岩永琴子は、小学生の頃に妖に拐かされ、一眼一足の知恵の神となった。 以来、秩序を保つモノとして怪に知恵を貸している。 今回、彼女が挑むのは、想像が生んだ怪物。 鉄骨を持った顔のないアイドル、鋼人七瀬である。
最初のノベルスの頃から気になってたんですが、ずるずる読めず。でも、アニメ化されてアニメ観る前にどうして読みたくてようやく読んだ! ああ、こういう手法か! 怪異が出てくるミステリは他にもあれこれありますが、タイトルの通り、真実を突き止めるのではなく、真実を虚構にするために推理を積み上げる。 これもまた、一つのミステリの形でありましょう。 ネタばれは避けますが、琴子は、なるほど城平京らしい強い女性でありますな。
てなところで次は『賢勇者シコルスキー・ジーライフの大いなる探求 痛』です。