小川哲・著、朝日文庫。 5月1日(金)読了。
生放送のクイズ番組『Q-1グランプリ』決勝。
あと一問で優勝というところで、三島の対戦者の本庄は問題が一文字も読まれていないにも関わらずボタンを押した。
そして、彼の答えは正しかった。
前代未聞のゼロ文字解答。ヤラセの疑惑も膨れる中。
本当にそんなことが可能なのか? 三島は探り始める。
一文字も読まれていない問題に正解できたのか? を周辺の情報を積み上げて探っていくミステリ。
『競技クイズ』というものを前提にしているため、クイズというものの裏側にあるあれこれなんかも掘り下げられていて興味深い。
百人一首の決まり字的な感じで問題が確定するところがあって、そこで押さないと押し負けるとか、ただ答えるだけではない駆け引きがあるのですな。
そういったクイズの世界で、一文字も読まれていない問題に正解することが果たして可能なのか? 三島の考察を追いながら辿り着く真実。
確かにこれは本質的なミステリで、新鮮な読み心地でありました。
てなところで、次は『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』です。