田尾典丈・著、ReDrop・イラスト、GA文庫。 4月24日(金)読了。

「やらかしてしまったのか?」という事態に陥った清一。
飲酒の角で停学になった清一たちだが、やがて、清一の退学まで持ち上がってくる。
しかし、誰にも酒を買った覚えはない。
どうして、こんなことになったのか?
仲間の力を借りて自分自身の問題解決に奔走する間に。
清一は、自分の本当の気持ちに気づく。

トラウマにより二次元にしか興味が持てなかった少年の物語、遂に完結!
題材がエロゲなんで、そういう方向に進みつつ、ラノベとしてのキワを攻めてますな。
学園の日々《スクールデイズ》ですねぇ。
ハーレムエンドを目指すデビュー作の『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』とは対比的な物語でもありますな。
ゲームの世界だからこそ、ハーレムを目指す。
現実だからこそ、キッチリ決着を付けて終わる。
今のラノベのトレンドにしては、少々地味かもしれませんが、丁寧に収まるべきに収まってホッとするラストでありました。
まぁ、周囲がヤキモキしてたとおり、大分前から傍目には明かだったんですが、自覚するって大事ですね、という御華詩。

ともあれ、大変な状況下での発売となりましたが、完結おめでとうございました! 

てなところで、次は『ゴブリンスレイヤー12』です。