高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
12月4日(火)読了。
なるほど…… 前巻が番外ではありましたが今回の話を読む上では確かに知るべき内容ではありますねぇ。

そんなことを感じた本編の続き。いやはや、これまでの伏線をしっかりと踏襲した上で行き着いているとはいえ、初期の頃だとこの道を辿るということは予想も出来ない展開になってきましたねぇ。シャナと悠二、そして吉田一美との関係も明確になった感じですが、何より、マージョリーと佐藤、田中の関係の方が今回はクローズアップされてますねぇ。

で、毎度書いてますが、この辺りの心理描写がやっぱり素晴らしい。残された友人達の気持ち、踏み出す佐藤ととどまる田中の間の葛藤、一方では [仮装舞踏会] の面々の大命へ臨む想い。今回は特に登場人物達の内面の動きが重要になってくるだけに見所満載でした。ほんまに、毎度毎度引き込まれます。

とまぁ、余り書くとネタバレるのでこの辺にして、次は『クダンの話をしましょうか』です。