山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月1日(土)読了。
もう既に続刊が二冊ほど出ていますが、ようやく第五作を読み終わりました。
今回は、ハミュッツに反旗を翻した一人の武装司書と、とある事象とハミュッツの因縁の交錯する物語。様々な視点を描きながら複数の物語を交錯させて一つの御華詩を組み立てる、人間の記憶が死後『本』となる世界観と合わさったストーリーテリングには毎回感嘆させられます。前巻である秘密が明かされたことでそのことに作中人物の一部も自覚的な部分がまた何とも。

『幸福』というものがこの作品世界の一つのテーマであると考えているのですが、今回はそこに正義と悪、という概念が絡んできて色々と考えさせられますねぇ。

まだまだ謎多い武装司書と神溺教団ですが、面白い勢力が加わってきて今後が楽しみですねぇ。もうちょっとペース上げてこのシリーズも追っていこうと思います。

そんなところで次は『灼眼のシャナXⅥ』です。