澄守彩・著、シロウ・イラスト、講談社ラノベ文庫。
12月5日(月)読了。
講談社ラノ文庫新人賞大賞受賞作。

魔法という力が一般化した世界。
本来なら驚異となる不可思議な力も、それを無効化するMISOの発見により、制御可能な力となった。
そんな世界で、八丁屋将太が今日も朝の味噌汁を飲んでいると、突如部屋に突入してくる影。
それはどうやら魔法の国、マジエール公国のお姫様で……

7/13から一つ抜け出した作品。魔法という万能の力を日常に落とし込む装置として、『味噌』を用いたという一ネタでよく纏めた御華詩だと思います。全体的に手堅い印象ですな。ストーリー的には王道ですが、味噌以外にも細かい要素に遊びがあってその辺りの堅実さが受賞の所以でありましょうか。ただまぁ、後半はシリーズか前提かちょっと散漫になって尻切れトンボな気がしないでもないので、今後どう展開していくか? でしょうねぇ。

てなところで次は『ベン・トー6~和栗おこわ弁当310円~』です。

魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)

澄守 彩
出版社:講談社
発売日: 2011-12-02