アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月13日(火)読了。

槍水先輩が修学旅行に出発し、残された佐藤と白粉は氷結の魔女の縄張りを任される。
そんな折りに佐藤を襲った不測の事態に、二階堂から『ガンコナー』という二つ名を持つ山乃守という男を紹介される。
山乃守の助力でどうにか食事にありついたものの、何か大切なモノを失いそうな佐藤だった。
そうして、危機を乗り切った後、HP同好会の部室に突如現れた女。
彼女は烏頭と名乗る。
どうやら、かつてのHP部の部員だったらしいのだが……

いよいよHP同好会の過去に言及し始める第七巻。前半のギャグパートっぽい部分もしっかりと伏線として機能して繰り広げられる、槍水先輩不在の中での佐藤の奮闘。これは、彼が独り立ちし始めるという物語ですな。烏頭先輩の立ち位置は中々興味深いモノがありますし、今後槍水先輩の視点でそこがどう語られるかが楽しみですな。
あと、白粉……どんどん発酵が進んでいますがこのまま年末に向けて駆け抜けそうですねぇ。あと、佐藤に対して何枚も上手過ぎて舌を巻きますな。本当、手段を選ばない発酵の美少女であります。常に発酵していれば眼鏡を掛けているので、それはそれで望ましい展開です。一方で、若干白梅様とは打ち解け始めているのも面白い。で、著莪の出番が……次に期待です。

てなところで次は『ベン・トー7.5 箸休め~ Wolves’be ambitions! ~』です。