田中芳樹・著、加藤直之・イラスト、徳間書店。
7月21日(土)読了。

人類が地球を離れて銀河へ繰り出して幾星霜。
銀河は三つの勢力に分かれていた。
かつて一人の独裁者が産みだした帝国。
帝国に反旗を翻し抵抗する同盟軍。
両国家間で自由貿易を展開する貿易国家。
帝国と同盟は何世紀もの間戦争状態を続けていたが、宇宙歴も八百年を数えようという頃。
帝国にラインハルトという若き才能が。
同盟にヤンという歴史から学ぶ智者が。
それぞれ現れたことで、戦況に変化が訪れようとしていた……

ずっと未読だったので、新版アニメを機に読み始めました。
いやぁ、もう36年前の作品のはずですが、今も当てはまることが多々あって、人類は全く成長していないんだなぁ、という皮肉を感じますな。
序盤は世界観の説明に多くが割かれていて中々読みづらいモノがありましたが、主要なキャラが動き始めてからはサクサク読めますねぇ。
登場人物が多いのですが、印象的な要素があれこれ仕込まれていて何とか主要人物は把握しつつの読了となりました。
一冊で世界観を明確にしつつ、ラインハルトとヤンの対立という骨子が綺麗に描かれていたので、後続の物語にもすんなり入っていけそうです。

てなところで次は『銀河英雄伝説2 野望篇』です。

銀河英雄伝説 (トクマ・ノベルズ)

田中 芳樹
出版社:徳間書店
発売日: 1982-11