小田一文・著、肋兵器・イラスト、GA文庫。
4月4日(日)読了。
第十二回GA文庫大賞金賞受賞作。

大学生の雨入れない同人作家、星夜騎士《スターナイツ》の元に、突如現れた美少女。
彼女は、星夜騎士こそが世界を救う救世主だと言います。
状況についていけない星夜騎士ながら、気がつくと少女と共に同人誌を創ることに!
目標は100部完売! 弱小サークルには無茶もいいところ。
だけど、もしも、完売できなかったら。
世界は、滅ぶ……らしい。

見慣れた言い回しを利用したタイトルですが、なるほど、巧い造りでありますな。
『同人誌を売って世界を救う』というコンセプトを、物語としてええ感じに料理しているというかなんというか。とても身近で日常的なテーマを扱っているだけに、色々とわかりみが深いのもよいですねぇ。
本当、壮大な物語をミニマムな舞台に落とし込んで、綺麗に纏めた逸品、という趣きでありました。

てなところで次は『忘れえぬ魔女の物語』です。