筑紫一明・著、Enji・イラスト、GA文庫。 4月19日(水)読了。 第11回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

師匠を失った杖職人見習いのイクス。
彼の元に、師の作った杖の修理を依頼しに来たユーイという少女。
杖の性質を探るうち、竜についての祭礼にたどり着き……。

なんというか、派手なバトルがあるでもなくシンプルに杖を修理するためにあれこれ調査することがメインの御華詩でありますな。タイトル以上のネタばれは避けつつ、もう少しこいつら意思疎通をちゃんとしろよ、というのはあるのですが、そういう奴らだというのは描写されてるのでまぁ、アンフェアではないでしょうな。それもまた、一つのテーマでしょうし。そもそも、意思疎通をきっちりしたら話が半分ぐらいで終わりそうですしね。 ともあれ、こういう作品が出てくるのもまた、懐の深さか。

てなところで次は、『bella peregrina.カワイイ天狼の育てかた。』です。『三体 Ⅲ』は上下読み終わるのにかなり時間かかりそうなので、他を挟みつつ読み進めてます。