山下泰昌・著、6U☆・イラスト、GA文庫。 5月3日(水)読了。 第10回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

平朱(ひらあけ)市に異世界パラフェルヌスへの扉が開いて十数年。
少しずつ交流が進んだ二つの世界の友好の証として、パラフェの世界の催しが日本で行われることになった。
そのエキシビジョンを見物に来ていたパラフェ研究者志望の雅文は、とある事故を切っ掛けにエンジェル・ライドと呼ばれる催しにオルの騎手として参加することになり。

異世界と交わってのレースもの。ちょっとした捻りでありますな。
競技系の物語で「いがみ合うバディが段々通じ合っていく」という定番の流れを文字通りの生まれた世界の違いなんかも絡めて演出してるのが興味深い。レースが主眼なので、そこに付随するあれこれの掘り下げを抑えめにしてあるので、どうしてもレースに対する道具立てっぽくなってて少々もどかしいものもありました。特に里見の扱い、ちょっと酷い。まぁ、それでもめげないキャラとして描かれてはいたのでよいのですが。

てなところで次は、『TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す8~ヘンダーソン氏の福音を~』です。ます。