田中芳樹・著、加藤直之・イラスト、徳間書店。 10月12日(金)読了。

自由惑星同盟との戦争に結果的な勝利を収め、ローエングラム王朝を興し初代皇帝となったラインハルト。
一方で、憧れの年金生活を新妻と始めたヤン・ウェンリー。
形式上は戦争が終わり、平和が訪れたかに見えた。
だが、地球教の暗躍。同盟の英雄への過度の危険視。
幾つもの疑心暗鬼が連なって、その平和は束の間のものに……

折り返しに到達し、政争的な色合いの強い展開ですな。
ラインハルトのちょっとした采配ミスに起因して、玉突き事故のように陥る疑心の海。
一方では、地球教の暗躍もありつつ、次への準備を着々と進める御華詩ですな。
しかし、今回はある意味、最大の被害者はレンネンカンプでは? と思わないでもない。
ともあれ、ヤンの年金生活が続くはずもなく、次はあの地なんですねぇ。
あと四冊でどう話が転んでいくのか楽しみです。

てなところで、次はまだ手元にないので『天才王子の赤字国家再生術2~そうだ、売国しよう~』読みます。

銀河英雄伝説 (6) (トクマノベルズ)

田中 芳樹
出版社:徳間書店
発売日: 1985-10