田中芳樹・著、加藤直之・イラスト、徳間書店。
10月26日(金)読了。
自由惑星同盟の命運は尽きかけていた。
ヤン・ウェンリーは年金生活から一転して袂を分かつ姿をくらませていた。
ラインハルトは、それが叶わぬことと重々知りながらこの状況下でヤンを麾下に加えたいと公言する。
一方で、帝国弁務官の死をもたらした自由惑星同盟の責任も問わねばならない。
そこで、彼は想い出す。
宇宙統一への戦いこそが己の本分だと。
かくして、フェザーンから同盟首都ハイネセンへ向け、自ら艦隊を率いて出撃し……
自由惑星同盟のゴタゴタから、同盟と帝国ではなくヤンとラインハルトの対決の構図へと移行していく怒濤の展開ですな。
冒頭とラストの状況の違いがすげぇ。
物語も残り三冊となったのもあって、いろいろと不穏なほのめかしも増えてきていますが、どうなるやら。
続きも楽しみであります。
てなところで、次はまだ手元にないので『ゴブリンスレイヤー8』読みます。