神坂一・著、あらいずみるい・イラスト、富士見ファンタジア文庫。
10月24日(水)読了。

魔王との死闘を終え、ぶどうを喰い(?)郷里ゼフィーリアを目指すリナとガウリイ。
しかし、二人にトラブルの種は寄ってくる。
セイルーンから国境を越え、ゼフィーリアへと足を踏み入れてすぐのアテッサの街で、何者かから街の護衛を頼まれたのだが、それが、懐かしくも鬱陶しい存在との再会に繋がって……

まさかの十六巻! 郷里へ帰るリナとガウリイの道中での一幕!
完結から長い時の流れに埋もれることない、偉大なりし作品でありますな。
作中人物にしてみればさほど時は経ていないにしても、読者からしては懐かしいキャラたちの掛け合いを堪能しつつ、長編ナンバリングされつつも、内容的にはすぺしゃるとかに近いノリでありますな。とはいえ、伏線的なものもでてきたりしたので、続けようと思えば続けられる内容というのがもどかしい。どうせなら、このまま続けてリナとアメリアそれぞれの姉であるルナとグレイシアに登場願いたいところなのですが、『うちのカミさん』的ポジションのなので野暮ともいえなくもない。いや、後者は、うん。
あと、一番あの頃を感じたのは『あとがき』ですねぇ。かつてファンレターの返事に描いてくださった作者直筆の作者代理Lのイラストは今でも宝物でありまする。

てなところで、次は『ゴブリンスレイヤー8』です。