田中芳樹・著、加藤直之・イラスト、徳間書店。
12月17日(月)読了。

皇妃を迎えてローエングラム王朝の前途は開かれたと思われた。
だが、その吉報の最中にハイネセン各地で暴動が巻き起こる。
オーベルシュタインにより強行的な手段で鎮圧が図られたが、それは帝国軍の幕僚との軋轢を生む結果となった。 一方、民主共和制の最後の砦イゼルローンも状況を看過できなくなり、偶発的に戦端が開かれ……

なるほど。これは紛うことなく『伝説』ですな。ヤンとラインハルトという二人の英雄の物語は、こういう形で伝説としての幕を閉じるのですねぇ。
最初から十巻完結の予定だったのもあり、十分に伏線があったので理不尽な衝撃はありませんが、やりきれないものもありつつ。それでも続いていくのが歴史というものなのでありましょう。
ともあれ、30年以上を経ての完走。大変感慨深いものがありますな。
配信で OVA も観れるので、そちらもボチボチ観ていくとしましょう。

てなところで、ひと段落したところで次は『どらごんコンチェルト!』です。

銀河英雄伝説〈10 落日篇〉 (トクマ・ノベルズ)

田中 芳樹
出版社:徳間書店
発売日: 1987-11