遊歩新夢・著、三輪フタバ・イラスト、オーバーラップ文庫。
１２月２０日（木）読了。
遊佐響也は、奏者としての未来への一歩で盛大な失敗をしてしまう。
絶望に囚われて、自ら未来を閉ざした彼は、ある日、トラックでの楽器運搬中に事故に……
あったのかどうか定かではない内に、見知らぬ土地にトラックごとやってきていた。
そこで耳にしたトランペットの響き。その奏者のフィリーネとの出会いが、再び彼を音楽へと誘う。
異世界転生なのか召喚なのかは些末な問題として、異世界で音楽する御華詩、ですな。
この世界と同じようで異なる音楽史の在り方は、上手いこと入りやすい世界観を構築していますな。
何気に、著名な音楽家の女性化もしていたり。
楽器は専門外ながら音楽に携わる者として、共感する部分も多々ありますねぇ。
ストーリー的には王道ですが、音楽のエッセンスがどう活きてくるか？ 今後も楽しみです。
てなところで、次は『落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》１５』です。
