有栖川有栖・著、ハヤカワ文庫。
9月12日(木)読了。

英語・英文学ニッキィ・ウェルトは、なんでも思い付いた言葉から推論を披露するという。
わたしは、「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」という言葉を選んだ。
ニッキィは、わたしの思いもよらぬ推論を巡らしていく。
やがて、その推論は思いがけない結論を導き出し……

分類するなら安楽椅子探偵、ですな。調査をするのではなく与えられた情報から真相を看破する。
大分古い作品であり、時代背景が異なってきますが、そういった制限の中で繰り広げられるロジックの流れが、中々心地良い。久々の本格でありますねぇ。新本格の旗手の作品から、この作品に流れるのは必然でもありましょう。

てなところで、次は『サバゲにGO!~はじめてのサバイバルゲーム~』です。