上月雨音・著、東条さかな・イラスト、富士見ミステリー文庫。
5月24日(水)、読了。
「永遠の生」と「命の軽さ」がテーマとされる、猟奇事件に惹かれる小学五年生の少女と大学生の僕の御華詩。
何というか、本当に「生」と「死」がストレートに取り上げられていながら、語り部の立場にいる大学生の僕がいい緩衝材になって読後感はそんなに重くないです。っていうかあの終わりは上手いと思いました。
ミステリとして密室殺人やら吸血鬼殺人やら集団自殺やらの事件が登場する訳ですが、それらに絡んで語られる志乃という少女の在り方が興味深いモノでした。正直、可成り怖いけれど。あとは、舞台が地元の大阪なので親近感を持ちました。でもベタな関西弁喋ってるのって鴻池先輩(眼鏡娘)だけでしたね。まぁ、それで必要充分とも言えますが。

さてでは、次は『くるくるリアル』です。