虚淵玄・著、武内崇・イラスト、TYPE-MOON BOOKS。
9月3日(月)未明読了。
いよいよ物語も集結に動き出して脱落者が出てきてます。まぁ、最後に誰が残るのかは解ってるとはいえ、その散り様は鮮烈です。つか、切嗣の悲壮なまでの矛盾した外道さが何とも言えませんねぇ。理屈が取ってしまうだけに止められないというか。
今回は、それぞれの散り様はまた生き様の縮図とも言え、多くの登場人物たちの信念やらが描かれてるんですが、そういうところではやはり、イスカンダルの独壇場ですねぇ。色んな意味で大きい男、いや漢です。
切嗣とアイリスフィールの覚悟、時臣の魔術師としての道、雁夜の憎しみ、ウェイバーの戸惑い、龍之介の求めたモノ、エルメロイの歪み、綺礼の問い。それぞれのマスターのあり方が再度問い直される御華詩。勿論、この中の何名かは読み終わった時点では散っているのですがね。

そんなマスター達の戦いがどういう経緯をたどってあの惨事に繋がるのか? 次が楽しみです。

といったところで、次は『”文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)』です。