高殿円・著、きなこひろ・イラスト、GA文庫。
12月20日(木)、絶賛読了。
今回は精霊島学院のお正月休みの御華詩。今回はちょっとこれまでと体裁が違ってスノウ&プリムローズお嬢様の白チーム、ジョッシュ&リシュリーの紫チーム、そしてある意味ポリフォニカ世界で最も愛されているミノティアスメインの三本の短編集です。

『僕の刻を刻む神曲』

学院は正月休みなれどメイドの仕事に休みは無いという訳で、スノウは本業のメイド仕事。これまで描かれなかった彼女の上司である執事ルークにまつわる御華詩。なんというか、お嬢様が黒いのはもういつものこととして、ルークの精霊と人間の関係に関する考え方はこの世界観の根底の理由付けとして非常にいいですねぇ。これまでも匂わされてましたが本当に、いい設定ですね。
あと、なんだかんだでデイジーっていい娘ですね。

『セレブレーション・ホワイト』

分家の出ということで何かと厳しい目にさらされるジョッシュ。彼が本家で七楽門の集まりに出席する御華詩。七楽門について非常に重要な設定が明かされます。それと、スノウの剣の謎もこれで解けます。というか、こっちの方がスノウに関係してますが、それを本人はまだ知らないと言うことでいつ知るのかが楽しみです。

『金平糖の恋』

ミノティアスが遂にタキシードを仕立てる御華詩。なんというか、この世界の人間と精霊の関係を最もよく表してる存在であるミノティアス。未来の姿も既に出ているだけに、感じるモノもあります。この時点ではまだほぼ牛なんですよねぇ。あと、作中で仄めかされた女性の心を射止めまくってるのってやっぱアイツだよなぁ(;^^)
なんというか、いかにミノティアスがこのシリーズを通じて愛されているかがよく解る御華詩でした。

とまぁ、ネタバレさけると何も書けないと思いつつ書いたら抽象的になってしまいました。

で、次は『聖剣の刀鍛冶』です。