支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
9月9日(水)読了。

『狼の骨』を巡るウィンフィールでの一件の後。
北の国に詳しい人物を紹介され、ロレンス達は再びケルーベへと訪れていた。
何でも、その人物は偏屈な銀細工職人と言うことで身構えてロレンスだったが、現れたのは珍しい褐色の肌の少女で……

商売を肝としながらも、損得以外の動機を得て転機を迎えてその流れも定着してきた感じですねぇ。
人ならざるモノを交えても揺るがない人の世の摂理。商人の視点を重視しながらもそれ以外の要素を交えてきたホロとロレンスの会話はやっぱり楽しいですな。今回の御華詩の中核を為す銀細工職人、フランもいい味を出していました。
少しずつ目的地に近づきつつも、やはり立ちはだかるのは商人のようで今後の展開も楽しみです。

てなところで、次は『鷲見ヶ原うぐいすの論証』です。

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

支倉 凍砂
出版社:アスキーメディアワークス
発売日: 2009-08-10