早矢塚かつや・著、きくらげ・イラスト、一迅社文庫。
4月1日(木)読了。

アースガルドを襲ったクトゥルフ神話の邪神達。
その驚異を退けるため、クラフティアの神々を中心にまとまるギリシア神話を始めとした各神話の神々。
かくして、神話世界は戦いに彩られ、寛二達は世界の真実を知ることに……

文芸部員が自分たちで創作した神話世界で神となり、気が付けば別の神話と交錯していく、そんな御華詩も完結。
葉月先輩が愛するクトゥルフ神話を出した時点でおかしなことになっていましたが、まぁ、何でもありで勢いがある展開は良かったですねぇ。それ神話じゃねぇ! ってのが混ざってたり。
読み終わってみると、この作者って結局こういった世界そのものと人間を対話させるようなテーマが好きなのかと思ったり。ただ、本当に勢いだけで突き進んでしまったので結構面白い仕掛けの御華詩でオチも読めるけどいいオチだと思ったんですが、世界の真実やらの提示が性急すぎてちょっと勿体なかったようにも思います。とりあえず、第二部か次回作に期待、ですな。

てなところで次は神話繋がりで…… 『這いよれ!ニャル子さん4』です。

文芸部発マイソロジー (3) (一迅社文庫)

早矢塚 かつや
出版社:一迅社
発売日: 2010-02-20