豊田巧・著、バーニア600・イラスト、創芸社クリア文庫。
11月23日(金)読了。

波乱含みの軽井沢での研修も終わり、警四へと戻ってきた高山達。
事件に備えた犯人逮捕の訓練などもしつつ、平穏は日々を送る……かに見えた。
だが、そうは問屋が卸さなかった。
軽井沢で保護したRJ幹部が握っていた大規模テロの情報。
それが現実のものとなり、國鉄に解体の危機が迫る。
制限時間は24時間。
東京中央鉄道公安隊が総力を挙げる中、高山達警四は別件を追うことになるのだが……

前巻でほのめかされた大規模テロを巡る御華詩。
組織故の軋轢なんかも絡ませつつ、五能隊長と飯田班長の信頼関係、そしてわずかではありますが大湊室長のいいとこが見れましたな。全体では小さいことですが、こういうのがなんかいい。
一方で、相変わらず事件に巻き込まれまくる高山達OJTの面々。まぁ、学生に何やらせてるんだ? って高山自身のもっともな突っ込みもありますが、そこはエンターテインメントとして突っ込むのは無粋で細かいことは抜きにして、やっぱり事件に立ち向かう上での彼ら四人の配置がいいですな。今回も、上手いこと嵌まっていました。
そして、高山が事件を通して辿り着いた場所。次はここまでのことにはならなそうですがどうなるやら……

てなところで次は『ディバースワールズ・クライシス』です。

RAIL WARS!〈4〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)

豊田 巧
出版社:創藝社
発売日: 2012-11-15