アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
3月11日(火)読了。

HP《ハーフプライサー》同好会に入って一年となろうという頃。
同好会崩壊の危機を乗り越え、強敵を打倒し、その想いを憧れの先輩と確かめ合った佐藤洋。
それで一件落着大団円、と思いきや、そうはいかないのが佐藤洋である訳で……

そんなこんなの後日譚というか合間を補完する短編集にして、最終巻! もっと著莪や白粉先生や真希乃や烏頭先輩の活躍が観たかったなぁ……とか、大好きなシリーズの完結に寂しさも覚えますが、こうしてフィニッシュを迎えるのに立ち会えたことは嬉しくもあり。

折角なので、短編一つ一つについて軽く書いてみませう。

●1章 ANの5時の読書会

って、いきなりこれかよ! なんというか『ベン・トー』じゃなくて『筋肉《マッスル》刑事』が始まりそうな予感がします(;^^)

●2章 十分条件と必要条件

いきなり卓袱台がひっくり返った! でもまぁ、らしくもありますな。

●3章 祝福されし妖精と名も無き狼たち

高校卒業と共に関西へやってくる茶髪《シーリーコート》視点の御華詩。彼女の想いが見えてよいですな。

●4章 ダブルスゲーム

沢桔姉妹の物語。まぁ、なんというか、平常運用(;^^)

●5章 白梅家の人々

白梅の両親、主にパパさんの御華詩。あの、有明で戦う白粉先生の元へ白梅が向かったのを追い掛けたパパさんが見たものは……って、私はなんでこれを『劇場版 TIGER&BUNNY The Rising 』観た帰りの電車というある意味絶妙なタイミングで読んでたんだ。
でも、このシリーズで何気に一番ヒロインらしい変化を見せたのって白梅ですよねぇ。

●6章 マッチング

まぁ、そんなことだろうとは、思いつつ……白粉先生、怖い。

●7章 THE WORLD OF THE DEAD

そうそう、烏頭先輩のこういうの観たかったんだ! でも、相手が悪すぎる……あせび……恐ろしい子!

●8章 レット・イット・ビー

茉莉花の御華詩ですが、なんで最年少なのに、一番こう、そういう描写がね。まぁ、佐藤の変態ぶりも全開ですが。

●9章 インタビュー・ウィズ・洋

まさかの広部さん再び。佐藤、鈍いというかネガティブに認識が歪んでいるというか。でも、その結果として諦めている分、素直な気もしますね。まぁ、広部さんのインタビュー結果がどうなったかは気になりますが、そこは想像して楽しむところですな。

●10-b章 シャガガガガ

端的に言って、著莪エンド。ある意味、順当ですが、章題的にはアナザー・ルート扱い、ですかねぇ。佐藤、やっちゃったねぇ。

●10-a章 エピローグのプロローグとエピローグ

端的に言って、槍水先輩エンド。そして、内容はタイトル通り過ぎるぐらいタイトル通り。こうして、続いていくHP同好会……想いを馳せて楽しみませう。

とまぁ、ダラダラと書いてしまいましたが、本当、素敵な作品でありました。この作品と出会えた幸運に、感謝。

てなところで、次は『マネー&ウィズダム2~反逆の敗北者~』です。