東出祐一郎・著、近衛乙嗣・イラスト、TYPE-MOON BOOKS。
8月29日(金)読了。

再編された聖杯大戦。
それは、奇しくも聖人同士の対立構造をもたらしていた。

人類の救済とは何か?
本当にそれは可能なのか?

微かな迷いを生じながら、両陣営は最終決戦へと向かい……

外典に相応しい、無茶の連続ですが、いい具合に弾けてきましたねぇ。細かい部分はネタばれるので略しますが、それぞれに因縁がある組み合わせの戦いになって目が離せませんな。まぁ、英霊の性質上、全員が明確な理由を持っていて、その願望のぶつけあいなわけで、誰が勝ってもおかしくはない、という基本構造があって、そこにメタな視点をもたらす異端の赤のキャスターはかなり楽しい。何となく予想していた宝具ではありますが、どういう結果をもたらすやら。
あと、あの人がちゃんと登場しているのが何とも嬉しい。そういや、そうなる運命でしたねぇ。

で、4巻で終わりと思ったら終わらないわけですな。これだけ拡げた風呂敷がどう収まるのか、次を楽しみにします。

てなところで次はまだ出てないので当面は引き続き『きんいろカルテット!3』です。