桜井光・著、中原・イラスト、角川書店。
10月13日(月)読了。

これは、原典を更に遡る物語。
あの、聖杯戦争の八年前に繰り広げられた、最初の聖杯戦争。
沙条綾香の姉、愛歌が戦った奇跡的な軌跡。
マスター達が、サーヴァント達の身に確かに起きた事実。
それらの断片が、今、綴られる……

なるほど、フラグメンツとはそういう意味だったのですね。時系列も跳びながら、要所要所の場面のみが文字通りの断片《フラグメンツ》となって描かれる物語。今までキチンとした形で世に出ていない Fate/prototype の世界をこういう形で垣間見れるのは興味深い。

『 Fate/school life 氷室の天地』ではお馴染みの沙条さんがシリアスに活躍する御華詩……ですが、その前に姉の愛歌という体ですな。うん、この姉さん、ナチュラルに狂ってていいですね。

全体としては、原作ゲームの断章だけを集めたような感じで、想像力を喚起するような仕組みですねぇ。取りあえず、沙条さんがちゃんと眼鏡を掛けていて安心しました。何より、それが大事。

てなところで引き続き『Fate/prototype 蒼銀のフラグメンツ2』です。