西尾維新・著、 VOFAN・イラスト、講談社。
1月2日(土)読了。
凄惨なバラバラ殺人事件に臨む佐知沢警部。
難航する捜査に助っ人として御用達の最速の探偵が呼ばれることとなった。
佐知沢警部も何度か共に捜査したことはあり、好ましく思っている探偵だ。
だが、その探偵は、いつだって初めまして。
それが、忘却探偵、掟上今日子なのだから……
忘却探偵という在り方以外は非常にオーソドックスなミステリのオムニバスな短編集。
西尾維新にしては珍しいパターンと思ったら、どうやら初のようですね(;^^) これまでの忘却探偵シリーズは連作短編でしたしねぇ。だからこそ、新鮮です。
事件はオーソドックスにバラバラ死体、飛び降り死体、絞殺死体、水死体と死体をテーマにしたものです。ミステリとしてはありふれてますが、改めてこうやって書くと、ミステリ読みじゃない人はぎょっと思想ですが、古典ミステリにおいては事件は殺人事件が好ましく、死体がよく死んでいるのが望ましいのですよ。
そんなテーマなので、西尾維新の古典的ミステリ短編集という趣でありました。
てなところで、こっちは次は未定なので合流して『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる10』です。